Abraham Laboriel
Alain Caron
Andy Fraser
Anthony Jackson
Aston 'Family Man' Barrett
Bernard Edwards
Bernard Odum
Berry Oakley
Bill Black
Bill Wyman
Billy Cox
Billy Sheehan
Bootsy Collins
Bunny Brunel
Carl Radle
Carol Kaye
Chris Squire
Chris Wolstenholme
Chuck Rainey
Cliff Burton
Dave LaRue
David Hungate
David Warren Ellefson
Donald 'Duck' Dunn
Duff McKagan


Abraham Laboriel

 

使用ベース:4、5弦ベース    

ジャンル:ポップス、フュージョン、ロック、R&B   

主な奏法:3フィンガー、フラメンコ奏法、スラップ奏法

 

フレーズ難易度:

  

一聴しただけで個性の強さがはっきりわかるプレイヤー。個性の強さにも関わらず、多くのレコーディングに参加している。もともとはクラシックギターを演奏していたが、バークリー音楽大学に入学後、ベースに転向。活動の幅も広く、共演者はヘンリー・マンシーニ、スティーヴィー・ワンダー、クインシー・ジョーンズ、レイ・チャールズ、ポール・サイモン、マイケル、ジャクソン、エルトン・ジョン、デイヴ・グルーシン、リー・リトナー、アル・ジャロウ、日本でも渡辺貞夫、神保彰、松任谷由実、中島みゆき、織田哲郎、角松敏生など。

 

プレイスタイルは、クラシックギターから入ったせいもあり、フラメンコ奏法(親指以外の指のアップダウンで弾く奏法)を取り入れている。基本的には、低音部は親指で、高音部は人差し指と中指で弾く3フィンガースタイル。弦を引っ張ってプルの音出す、弦をたたくなど、パーカッシブなプレイが多い。ダイナミックでグルービーかつファンキーなプレイが特徴。
譜面はベースソロから。パーカッシブかつグルービーなフレージング。1拍目は右手の人差し指、中指、薬指で弾く奏法。2拍目、3拍目、4拍目は、右手中指のアップダウンでゴーストノートを入れながらのプレイ。ピック弾きのようにアップダウンは正確(例えば、2拍目はダウン、アップ、アップなど)に行うことで、グルービーなプレイになっている。

Anthony Jackson

 

使用ベース:6弦ベース(コントラバスギター)    

ジャンル:ポップス、フュージョン、ジャズ   

主な奏法:指弾き、親指奏法、ペダルボリューム奏法 、以前はピック弾き

  

フレーズ難易度:

スタジオミュージシャンとして活動。多くのベーシストにリスペクトされる人間国宝レベルのミュージシャン。活動のジャンルも広く、共演者はチャカカーン、スティーリーダン、ロバータフラック、クインシージョーンズ、ドナルドフェイゲン、サイモン&ガーファンクル、アルディメオラ、リーリトナー、スティーヴカーン、ミシェルペトルチアーニ、矢野顕子、渡辺貞夫、上原ひろみ、ミシェルカミロ等、そうそうたる顔ぶれ。

 

プレイスタイルも変わっていて、座って演奏するスタイルは唯一無二。Foderaの特注コントラバスギターを使用。重厚な音と非常に正確かつ安定したプレイ。派手なことは一切しないが、超絶ユニゾンも余裕で弾く。一つ一つのフレージングが独特。 

 

譜面はライブ盤から。アンソニーらしさ溢れるフィルを取り上げました。歌もののバックでこのフィルインを入れる所がアンソニーのすごいところ。マイナースケールを降りただけだが、謎の譜割りのおかげで印象のあるフレーズに! アルバムではマーカスが弾いているが、アンソニーらしさが出て素晴らしいプレイになっている。

Bernard Edwards

 

使用ベース:ミュージックマン・スティングレイ    

ジャンル:R&B、ソウル、ファンク  

主な奏法:指弾き、ピック弾き風奏法

  

フレーズ難易度:

ファンク、ディスコバンドChicの主要メンバー。 
元々ジャズ畑だったが、1977年にChicを結成。その後ヒット曲を多く出し一躍有名に。
プロデューサーとしても活躍。ノーマ・ジーン、シスター・スレッジ、ダイアナ・ロス、ロッド・スチュワート等の裏方を務める。 
代表曲は「Le Freak」「Good Times」など。アメリカでの人気は高く、ジェームスジェマーソンと並ぶほど。
 
プレイスタイルは、基本的な2フィンガースタイル。それと親指と人差し指の爪でピック弾きのように演奏する奏法を行う。タイム感は非常にタイト。かつミドルも豊かに鳴っている太い音色。一つずつの音価は短めだが、耳に残るライン(2小節ワンフレーズ)は個性があり、非常に参考になる。
譜面は、曲中の主なフレーズ。これがノリよくできればこの曲はほぼ完成。音価は短めで、通常の短さの音と、スタッカートの音の2種類をうまく使いこなして弾く。コシのある音色でかつブリブリ弾くと雰囲気は出る。一つ一つの音(特に16分音符)は丁寧に弾くと良い。

Billy Sheehan

 

使用ベース:4弦ベース    

ジャンル:ロック、フュージョン   

主な奏法:指弾き(3、4フィンガー)、ライトハンド奏法、ドリル奏法(マキタのドリル使用)

フレーズ難易度:
Mr.Bigのベーシストと言えばこの人。現在エレキベーシストで3フィンガーを使う人が多くなったのは、この人の影響が大きい。ロック系ベーシストの中でも、超絶技巧ベースヒーローの一人。
在籍していたバンドは、タラス、ナイアシンなど。またデイヴィッド・リー・ロスやスティーヴ・ヴァイ、B'z、松本孝弘のレコーディングやライブへの参加。

 

プレイスタイルは主に3フィンガーピッキング(たまに4フィンガー)。粒が揃った速弾きが得意。ドリルでも弾く。ボスハンズタッピング、タッピングハーモニクスも行っている。スケールライクなソロ。正確なフレージング。ギターにも負けない速度での演奏スタイルが特徴。

 

譜面は、ソロ中盤前のコード弾きの箇所。左手は固定して抑えつつ、右手でタッピングするスタイル。
なるべく音が均等になるようにし、コード感を崩さないように早く弾くことが要求される。コードとしては、D9,13、D-9,13、Fsusといった響き。

Chuck Rainey

 

使用ベース:4弦ベース    

ジャンル:ポップス、フュージョン、ソウル、R&B,ジャズ   

主な奏法:指弾き

  

フレーズ難易度:

 

ソウル、R&B、ジャズなどで絶大な人気を誇るセッションベーシスト。軍事兵役中にギターを学ぶが、その後エレベに転向。その後、バーナード・パーディ、エリック・ゲイル、 リチャード・ティー 、ダニー・ハザウェー等とともにスタジオミュージシャンとして活動を開始。その後、キングカーティス、サム・クック、 エタ・ジェームズ、ジャッキー・ウィルソン、ハリー・ベラフォンテ、アル・クーパー 、シュープリームス、アレサ・フランクリン、ロバータ・フラック、クインシー・ジョーンズ、スティーリー・ダン、マリーナ・ショウ、デビッドTウォーカー、ハービー・メイソン等と共演。グルービーなプレイスタイルは多くのベーシストにも影響を与える存在。

 

プレイスタイルは基本的にワンフィンガーピッキング。音色は太い。グルービーなベースプレイが彼の真骨頂。ゴムが跳ねるような、軽快かつコシがあるグルーブ感は秀逸。ダブルストップを多用することでも有名。 

 

譜面は冒頭から。ベースのダブルストップが曲の雰囲気にスパイスを与えている。ダブルストップはベースのE音から見て、7度(D)、10度(G#)の音をそれぞれ選択。とても使えるので重要!

David Hungate

 

使用ベース:4弦ベース、5弦ベース    

ジャンル:ロック、フュージョン   

主な奏法:指弾き、スラップ

  

フレーズ難易度:

 

TOTOの初代ベーシストと言えばこの方。ベースだけではなく、プロデューサー、アレンジャーとしても活動する。もともと売れっ子セッションミュージシャンでボズ・スキャッグスなど、1970年代のヒットアルバムの数々でレコーディングを行う。TOTOには、 TOTO〜宇宙の騎士〜/Hydra/Turn Back/TOTO IV〜聖なる剣〜の4作品まで在籍。後任はマイク・ポーカロ。当時高校生だったジェフ・ポーカロがプロドラマーになったきっかけはこの方のおかげらしい。あまり日本では有名ではないが、タイトかつテクニシャン。

 

プレイスタイルは非常にタイト。音の出し方と切り方が非常にうまい。音色はいろいろ変わる(ベースが変わるから?)ので、特に統一された音はない感じ。時折出すフレージングが独特で、しかもカッコいい! 「Rosanna」のサビのラインは、一瞬えっ?となるフレーズ。

 

譜面は、この曲の主となるフレーズ。譜面で見ると何気ないフレーズだが、終始タイトにやるのは非常に難しい。ドラマーとの相性もある。2フィンガーで演奏するのはよくあるが、本人はスラップでやっている(公式PV参照。しかもサムとアップのコンビネーション)。スラップでやろうとすると、さらに難易度アップ!後半のプレイが暴れまくっていてとてもカッコいいので必見!